こんにちは。ハーブとアロマの専門店エルダーフラワーの吉田です。
今回は多くの女性を悩ませ、憂うつにさせる生理痛を和らげるハーブティーのご紹介です。
生理痛と言っても人にとって痛みの強さは様々ですね。
生理痛が重い方にとっては毎月の大きな悩みだと思います。
では、なぜ生理痛が起こるのでしょうか?
自分の体を知って頂くために少し生理痛が起こるメカニズムについてお話します。
女性は生理直前から前半までホルモンに似たプロスタグランジンという物質が急に増えます。
この物質は子宮を収縮させて生理の経血を身体の外にスムーズに押し出す役割をします。
このプロスタグランジンが過剰に分泌されると収縮が強くなり、下腹部の痛み、生理痛が起こると言われています。
また、血管も収縮されることから腰痛、だるさ、冷えなども強めることもあるようです。
このようなことから、これらの緩和、予防に役立つハーブをご紹介していきます。
つらい生理痛を少しでも緩和、予防する為に役立つハーブ
ジャーマンカモミール
ハーブティーの定番とも言えるフルーティーで甘くやわらかな味のジャーマンカモミール。
カモミールには様々な作用があり、生理痛には痛みを和らげ、身体も温めてくれます。
また、生理中のイライラをリラックスへと導いてくれます。
生理中の不快な症状の緩和にまず最初におすすめのハーブです。
◎こんな時にもジャーマンカモミールティー
→胃炎・生理痛・PMS・不眠・冷え性
※注意※ キク科アレルギーの方は使用を避けてください。
ラズベリーリーフ
ラズベリーの葉を使ったラズベリーリーフは少し甘みのある味です。
「安産のためのハーブ」とも言われるハーブ。
陣痛を和らげ出産を楽に、また出産後の体を回復する働きがあるとされ、妊娠後期から用いられることがあります。
生理痛には骨盤回りの筋肉の緊張を緩める働きがあり、痛みの緩和や予防に役立ちます。
生理痛がひどい時にはジャーマンカモミールとのブレンドがおすすめです。
◎こんな時にもラズベリーリーフティー
→生理痛・PMS・出産準備・下痢・口腔粘膜の炎症
※注意※ 妊娠初期は多量使用しないでください。
セントジョンズワート
飲みやすい草の香りの「サンシャインサプリメント」と呼ばれるセントジョンズワート。
古くからうつや不眠に用いられてきたハーブです。
抗うつ作用があるため、生理中に起こる気分の落ち込みがある時におすすめです。
◎こんな時にもセントジョンズワートティー
→神経疲労・軽度から中度の抑うつ・季節性感情障害・PMS
※注意※
飲み合わせてはいけない医薬品があり、これらを服用中の方は使用しないでください。
・抗HIV薬 ・免疫抑制薬 ・血液凝固防止薬 ・強心薬 ・気管支拡張薬・経口避妊薬
チェストベリー
「女性のためのハーブ」として様々な婦人科系の疾患に用いられてきたハーブです。
独特の風味のチェストベリーは女性ホルモンの働きを調節する働きがあり、PMSや生理痛などのつらい症状の緩和に役立ちます。
また日頃から先にご紹介したハーブ(ジャーマンカモミールやラズベリーリーフ)とブレンドして飲んでおくと生理痛やPMSなどの予防が期待できます。
◎こんな時にもチェストベリーティー
→生理痛・PMS・生理不順・更年期障害
※注意※
妊娠中、婦人科系の疾患のある方は使用しないでください。
経口避妊薬を服用している方は薬の効果を下げることがあります。
月に一度やってくる生理。つらいな・・・と感じている方へ。
なるべく上手く自分の身体と付き合っていくために、少しでも快適に過ごせるようハーブティーが役に立てば嬉しく思います。
そして腰回り、腹部を温め、リラックスする時間を持つことを意識して温かいハーブティーと共にお過ごしください。
Elder flowers
店主 吉田 由美子