こんにちは、愛知県日進市竹の山にある、ハーブとアロマの専門店エルダーフラワーの吉田です。
この冬こそは風邪をひかないぞ!と思っている方々へ。
今回は本格的に寒くなる前に風邪予防!!
エキナセア(ドライハーブ)とウォッカを使い、初心者でも簡単に作れて保存もできる、ハーブの有効成分をギュッと濃縮させた抽出液「ハーブチンキ」のご紹介です。
チンキとは?
●チンキはハーブの有効成分をアルコールで抽出したものです。
ハーブティーでは抽出されない脂溶性成分も抽出され、ハーブの有効成分がギュッと濃縮されています。
●チンキは水やお湯などで薄めて飲んだり、水で薄めて消毒や湿布に使ったり、また手作り化粧品の材料に使ったり、入浴剤に使ったり…と色々使うことができます。
●チンキを飲む場合、ハーブティーよりも即効性があり、少量で効果があります。
●チンキはアルコールで抽出するので、長期保存ができます。(約1年)
そして、チンキという名前の語源は「染める」という意味のラテン語「tingere」から来ており、ハーブをアルコールに浸すとアルコールが植物の色素を抽出し、色が日に日に染まっていきます。
手作りチンキは作っている過程も色の変化が楽しめるので、とても面白いですよ♪
早速、チンキを作っていきましょう。
チンキが出来上がるまでには少々日数がかかりますが、作り方はとても簡単です。
今回は風邪が流行る季節にまず準備しておきたい、エキナセアのチンキを作ります。
エキナセアの原産地は米国で、古くから先住民に使われてきたハーブです。
免疫力を高めるハーブとして風邪やインフルエンザ、ウイルス感染症の予防に使われます。
また抗菌・消炎などの作用もあるため、ニキビや吹き出物、切り傷などのケアにも使われるハーブです。
エキナセアチンキの作り方
準備するもの
●フタ付きの広口ガラスビン:200mlサイズ
●エキナセア(ドライハーブ):10g
●ウォッカ(40度以上のもの):約100ml
① 雑菌が入らないよう、煮沸消毒したガラスビンにドライハーブを入れます。
② ①にウォッカを注ぎ、ハーブが完全に浸かる状態にします。
③ ビンのフタをしっかり閉めて、よく振ります。
④ 冷暗所に2週間置き、1日1回ビンを振って中身を混ぜます。
—–2週間後—–
準備するもの
●保存容器(フタ付き遮光ビンがベスト)
●茶こし、またはガーゼ
① 保存容器に、茶こしまたはガーゼを使い、こして入れます。
② 出来上がり!(冷暗所で保存)
※こしたハーブは捨てずに、ガーゼなどに包んでお風呂に入れると、入浴剤代わりに使えますよ♪
エキナセアチンキの使い方
風邪・インフルエンザの予防や、体が疲れている時、免疫力が低下しているな…と感じる時におすすめです!
●水やぬるま湯、ハーブティーなど100mlに対し1~3ml(1,2滴からティースプーン半分位まで)のチンキを入れ、よくかき混ぜて飲みます。
●歯肉炎には、水にチンキを入れてうがい薬として使います。
痛みを和らげ、炎症を抑えると言われています。
我が家では、冬に欠かせないアイテムのひとつに、チンキはなっています。
ぜひ、皆さんも作って常備しておいてくださいね。
チンキのついての注意
●内服にはお子さまやご高齢の方、アルコールに弱い方は注意してください。
●アルコールを避けなければならない方については、熱湯でアルコール分を飛ばし、冷ましてから使用します。
しかし、100%アルコールがなくなる訳ではないので、アルコールがご心配の方はチンキではなく、ハーブティーでの飲用がおすすめです。
その他、冬におすすめのハーブチンキ
ジャーマンカモミール
冷えや月経痛などの症状、リラックス、不眠など、また美容面では肌荒れなどにも使われる万能ハーブです。
ローズヒップ
ビタミンC補給に使われるハーブです。
美容にはもちろん、疲れ気味の時や風邪の引き初め、発熱時にもおすすめです。
タイム
抗菌力No1ハーブです!
風邪予防に飲用や、水で薄めてうがい薬の代わりにも使えます。
おすすめのチンキの飲み方
私の好きな飲み方は、ホットミルクや豆乳、ミルクティーなどに、ハチミツとチンキをティースプーン半分位ずつを入れて飲む方法です。
暖かくて甘くてほんのりとハーブの香り♪アルコールが入っているので、甘くても少し大人の味ですよ。
今回ご紹介したハーブチンキ、作っておくとすぐに使えます。
ハーブティーを淹れるのは、ちょっと大変だな…と思う時もチンキなら飲み物に入れるだけなので簡単です!
毎日の健康のために、植物の力を利用して頂ければとても嬉しく思います。